響け!ユーフォニアム3 第十二回

さいごのソリスト



 どちらでもあり得ると思ってたし、その覚悟はしていたつもりではったのだけれど、全然覚悟できていませんでした。涙が止まらなかったです。。


 オーディションは、かつての麗奈と香織先輩が行った、一騎打ちに。ただ前回と異なるのは、久美子ちゃんの提案によるブラインドオーディションの形式でした。音だけで、選んでほしい、選ばれたい。それが久美子ちゃんの希望でした。そこには絶対な自信とかを持ってのことじゃなかったと思う。ただ、うまい方を選んでほしい、その気持ちだけだったんじゃないかな。

 前回、真由ちゃんの執拗な問いかけは嫌がらせじゃないとw わかった久美子ちゃんは、そのことを真由ちゃんにも話をしました。彼女が守りたかったもの、絶対に譲れない、嘘はつけないこと、それは「音楽そのもの」それ以外は愛想笑いや、心にないことも平気で言うことができる。でも音楽にだけは嘘はつけない。つばめちゃんがそのことに気づいていたのも、印象的でした。

 これまで何度も何度も、音色だけで誰が吹いているんだ、ってのを言っていた彼女、彼らにとって、目隠しはどれくらいの意味があったのかは正直わかりませんでした。結局のところ、久美子ちゃんに、って思う人が久美子ちゃんに手を挙げて、純粋に音で選んだ人が真由ちゃんに手を挙げた。それだけだったのかもしれない。いや、純粋にってのは違うか。麗奈のように全部わかってて、それでも優れた方を選んだ人もきっとたくさんいたのかもしれないな…


 3年間。久美子ちゃんが高校生活のほぼすべてをつぎ込んできたこの吹奏楽部。その集大成である、最後の演奏でのソリを吹くことは叶いませんでした。

 完全に結果論だけど、あの時、麗奈が選ばれた2年前のあの時があって、そして二人でのオーディションが決まったその時にはもう、答えは出ていたのかもしれない、と、思ってしまいました。実力でのみ、選ばれるこの場で、選ばれるのがどちらかは、もう…


 それでもやはり素直には受け入れられませんでした。真由ちゃんが一歩前へ出てから、エンディングまで涙が止まらなかったです。望んだ未来を見ることができる約束なんて誰もしてない。でも、そこまで過酷な物語を望んでもいなかったんだ、と。胸が締め付けられました。

 たかが部活。いつか真由ちゃんが言っていたけれど、それで割り切れるのなら、3年間彼女はここにはいなかったはずです。どんなに、どんなに努力しても、成しえないことはあるけれど、、、 多くの物語を見ているからこそ、それでも、って気持ちがぬぐえなかったなぁ。ちょっと受け入れるのに時間がかかりそうです。


 ただ、次回で最終回。。それまでに心の整理をつけて、臨めるかな、、


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