響け!ユーフォニアム3 第八回

三日間の夏合宿。そしてオーディションの結果が出てしまいました。


 とにかく最後の最後、直前まで真由ちゃんは久美子ちゃんに確認し続けました。もうあれはしつこいとかそういうレベルを超えてました。そこにはもう彼女の中で答えが出ていて、それをなんとか自分からではなくて、久美子ちゃんに言わせようとしていた、言ってもらいたかった、わかってほしかった。そんな思いを感じました。
 それは麗奈ちゃんも同じ。彼女も、真由ちゃんの演奏が秀でていることを感じていた。技量もさることながら、滝先生の求める音を着実に捉え、それを修正できる力を持っていると。逆に久美子ちゃんが指摘を受けることが多くなってきているとも…

 だからこそ、真由ちゃんは「久美子ちゃんのためにならなんでもする」として、彼女が望む未来を選びたいと。そこに他意はなく、確認し続けていた。だって彼女にはソリを吹きたい思いもないし、正直全国だってほとんど興味はないのかもしれない。ただただ楽しく演奏できればそれでいい。
 でもじゃあなんで来たんだよ、って思っちゃうところも出てきて(苦笑) 悪気がないだけにもうそれ以上の感情は持てなかったかな。。


 久美子ちゃんの気持ちもちょっと見えませんでした。絶対に選ばれたいという気概が、なぜかあまり感じずで。彼女自身もわかっていたのかとも思ったけれど、名前を呼ばれなかったことに、動揺していた様子だったので、そうでもなかったのかな。。とはいえすぐ部長として気持ちを切り替えられるのか。それこそ最後のオーディションで選ばれさえすればよい、と考えていたのか。


 改めて毎回オーディションという方式は、かなり残酷というか、メンタルが耐えられない気がしてきました。だからこそ切磋琢磨していくのだということは、頭では理解できても、別の方面から「けれどこれは学校の部活」「3年生はもう引退間近」とか、絶対に頭から切り離されるわけじゃない。でも全力でなければ、それこそ何にもならない。
 でもそれって正直、多くの人は「未来」に振り返って理解できること。今この瞬間で、それを達観できる人は、それこそ全力で臨んでない人なんじゃないか、とも思う。
 つまりは、当たり前の結論、

 「全員が全員、いつも笑顔でいられるわけじゃない」

 ってこと。でも、

 「全員が全員、後悔の残る3年間でもない」

 に、行きつきたい。ただそれだけのこと。で、それが極めて難しい…


 次の曲、、、は、さすがに笑顔では始まらないかな…


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