四月は君の嘘 #21「雪」

それでも彼女は美しい


 こちらももうラスト間際。回を重ねるごとに、時間が経つほどに哀しみが大きくどうしようもできない哀しみが大きく膨れ上がってきていました。

 一度は集中治療室へと入ってしまったかをりちゃんでしたが、なんとか普通の病室へ。そして彼女は手術を決断していました。生きる意味を、見出してくれた公正君のためといっても決して過言ではない。未練をくれた彼のために、彼女は最後まで上げ着続けることを決めた。どんなに惨めでも、可能性が低くとも、奇蹟が必要だとしても。

 広がる不安を抑えたくて、勝手に良い未来を想像していた公正君は、一層苦しんでいました。もうコンクールどころか、ピアノ奏者としての人生までも途絶えてしまってもおかしくはない状況に追い込まれていた。

 けれど彼は、それでもピアニストであることを、御主人話なかった。
 彼女と同じように、彼は彼女のために弾くことを望んだ。動いた。

 そのバラードは強く、優しく会場を包み、そしてカラフルに色づいていった。ひどく圧倒的な哀しみの中、色づいていた。


 もう手術まで始まってしまいました・・・ もうきっと最後の選択が待っていて、それがエンディングになってしまう。見たいようで見たくない気持ちになっています。どうあっても、生きることを願います。そして必ず二人が笑顔でまた演奏できる日を・・・







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