猫物語(白)第懇話「つばさタイガー其ノ伍」
自分が、自分ではないなんて瞬間は、一瞬足りとてない。
いよいよつばさタイガーも決着で終幕。
彼女はブラック羽川さんへと託しました。生まれて初めて「助けて」と。
羽川さんが切り離したストレス。それが障り猫。羽川さんが切り離した嫉妬。それが苛虎。彼女はきっとこれからも己を「白く」「純白」で在り続けるために、どんどん負の、闇の、黒い感情を切り離しては新種の怪異を生み出し続けていく。
続いていってしまうはずだった。
それを止めたのは他でもない羽川翼自身。
彼女はもう逃げることをやめた。羽川さんはすべてを受け入れ、目をそむけることなく、逃げることなく、心に嘘をつくことをやめました。それはつまり「戦うこと」それはつまり「己と戦う」こと。
ありとあらゆる感情を自ずと受け入れて、打ちひしがれて、多くの人は生きている。大げさでもなんでもなく、人は日々自分と向き合って、多かれ少なかれ戦いながら生きている。もちろん全勝なんてできやしないし負けることもある。負けることが多いかもしれない。
でも逃げることもできる。
それをするかしないかも自由。どういう理由で逃げるのか、逃げないのか。定まった理由なんてはないのだけれど、やっぱ一つは「自分に克ちたいかどうか」じゃないかな。その意思に繋がるまた別の理由はあるだろうけれど、自分がどうしたいかは、自分が決めるべきで、そうでなければならないことと想います。
ブラック羽川さんが無理をして、無茶したこと。それは無駄だったのかもしれない、と、諦めかけたその時、彼は現れました。
阿良々木暦。彼は大太刀「心渡」を携え、一撃を持って苛虎の急所を貫き、物語は決着となりました。
「わたしがわたしでない瞬間なんてないんだ。」
人は変わる。変わりたくなくても変わってしまう。今の自分を好きでいてくれている人に対して、何の猶予も与えることなく、変わってしまうことができる。そのことが不安で堪らなかった羽川さんは、正直に阿良々木君に問いました。「変わってもいいの?」と。もちろん羽川さんが大好きな阿良々木君にとって、その質問は愚問でしかなかった。
嫌な奴になったら嫌ってやる
悪いことしたら怒ってやる
恨まれたら庇ってやる
頭が悪くなったら、僕が教えてやる
泣いたら、なぐさめてやる。
そういって、阿良々木君は羽川さんの頭を撫でてくれた。それが羽川さんが求めていた優しさでもありました。人の好意という感情は、本当の好意という感情は、何者にも変えられない、代えがたいもの。どうしたって変わってしまうものがあるのだから、どうしたって変わらないものもある。矛盾しているようだけれど、それが自然なこと。
とてもきれいに羽川さんのお話が完結したように想います。あんなにも可愛らしいのにフっちゃう阿良々木君は確実に後悔したほうがいいです。自分はガハラさんと羽川さんなら、完全に羽川さんです(*^_^*)
猫の白髪が残って、結果虎縞のような髪に、っていうオチも「なんて素晴らしいんだ!」と思ってしまったくらいw この作品がまた好きになりました。
次回は総集編。淡々と阿良々木君か誰かが話してくれるのかな。キャラコメのようなのをちょっと期待。
いよいよつばさタイガーも決着で終幕。
彼女はブラック羽川さんへと託しました。生まれて初めて「助けて」と。
羽川さんが切り離したストレス。それが障り猫。羽川さんが切り離した嫉妬。それが苛虎。彼女はきっとこれからも己を「白く」「純白」で在り続けるために、どんどん負の、闇の、黒い感情を切り離しては新種の怪異を生み出し続けていく。
続いていってしまうはずだった。
それを止めたのは他でもない羽川翼自身。
彼女はもう逃げることをやめた。羽川さんはすべてを受け入れ、目をそむけることなく、逃げることなく、心に嘘をつくことをやめました。それはつまり「戦うこと」それはつまり「己と戦う」こと。
ありとあらゆる感情を自ずと受け入れて、打ちひしがれて、多くの人は生きている。大げさでもなんでもなく、人は日々自分と向き合って、多かれ少なかれ戦いながら生きている。もちろん全勝なんてできやしないし負けることもある。負けることが多いかもしれない。
でも逃げることもできる。
それをするかしないかも自由。どういう理由で逃げるのか、逃げないのか。定まった理由なんてはないのだけれど、やっぱ一つは「自分に克ちたいかどうか」じゃないかな。その意思に繋がるまた別の理由はあるだろうけれど、自分がどうしたいかは、自分が決めるべきで、そうでなければならないことと想います。
ブラック羽川さんが無理をして、無茶したこと。それは無駄だったのかもしれない、と、諦めかけたその時、彼は現れました。
阿良々木暦。彼は大太刀「心渡」を携え、一撃を持って苛虎の急所を貫き、物語は決着となりました。
「わたしがわたしでない瞬間なんてないんだ。」
人は変わる。変わりたくなくても変わってしまう。今の自分を好きでいてくれている人に対して、何の猶予も与えることなく、変わってしまうことができる。そのことが不安で堪らなかった羽川さんは、正直に阿良々木君に問いました。「変わってもいいの?」と。もちろん羽川さんが大好きな阿良々木君にとって、その質問は愚問でしかなかった。
嫌な奴になったら嫌ってやる
悪いことしたら怒ってやる
恨まれたら庇ってやる
頭が悪くなったら、僕が教えてやる
泣いたら、なぐさめてやる。
そういって、阿良々木君は羽川さんの頭を撫でてくれた。それが羽川さんが求めていた優しさでもありました。人の好意という感情は、本当の好意という感情は、何者にも変えられない、代えがたいもの。どうしたって変わってしまうものがあるのだから、どうしたって変わらないものもある。矛盾しているようだけれど、それが自然なこと。
とてもきれいに羽川さんのお話が完結したように想います。あんなにも可愛らしいのにフっちゃう阿良々木君は確実に後悔したほうがいいです。自分はガハラさんと羽川さんなら、完全に羽川さんです(*^_^*)
猫の白髪が残って、結果虎縞のような髪に、っていうオチも「なんて素晴らしいんだ!」と思ってしまったくらいw この作品がまた好きになりました。
次回は総集編。淡々と阿良々木君か誰かが話してくれるのかな。キャラコメのようなのをちょっと期待。
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