猫物語(黒)つばさファミリー
抱え続けて、ずっとずっと言えなかったその言葉。
久しぶりの物語シリーズ。今回は2012年大晦日に、化物語開始直前に当たるGWのお話。つまりは羽川翼。バサ姉のお話。バサ姉の家族のお話。
この作品のおかげで今回は年越し気分ゼロで年を越しました。全くもってどっかの、ほんとそれこそGWの連休のある一日の夜、くらいの気持ちで過ごして2012年を通った感じ。あけましておめでとうございました。
時間がちょっと戻ってくれてるおかげで、ファイヤーシスターズは二人共髪型が違ってて、やはり可愛かったなぁ。もちろんバサ姉も。パンツが見えてしまうのは恒例のようで。もう今からキャラクターコメンタリーが楽しみで仕方ありません。ブラック羽川になった後はもうずっと下着姿だったんだけど、そっちはなんかね。確かに魅力的ではあったのだけれどやはりね。スカートを穿いてこその、ってところはあったな。何とも形容しがたいものがあります。
羽川さんが抱えていたストレスは、一匹の猫により全解放されてしまい、その力は本来のその怪異のそれを遥かに凌駕した力へと引き上げられていました。
戦略と戦術。それが羽川さんから得た力。その力によって忍野メメの対策は尽く跳ね返させられ、戦いにならなかった。
阿良々木君はそれでも羽川さんを助けたいと思い、強引に羽川家に不法侵入したのだけれど、そこにはあるはずだろう、羽川翼の部屋がないことに気づいてしまった。
彼女があの家に来てからおよそ15年。その15年もの間彼女はずっとあの家で、自分の部屋をもらえず、居場所をもらえず、そしてその事に対し、二人に対し、何一つ不満も文句も言わずに過ごしていた。血の繋がっていない、自分の事を娘ともなんとも思っていない二人に対し、彼女はずっと耐えて耐えて耐えて耐えて耐え続けてきていた。
そうやって蓄積されていったストレスが、解放されていました。
実際彼女 "が" 障り猫を招き入れて、その力を利用してストレス発散をし続けていたのだけれど、阿良々木君はそのことに気づいていました。あの「にゃ」が、キャラ設定だったということにも。
ツイていないことは、運が無いことは、不幸なことは、今更どうしようたって変えられるものじゃない。でもだからってこれから先も「辛い」思いをしなければならないことにはならない。不幸だったら元気な顔をしちゃいけないわけじゃない。
阿良々木君の言葉は、前向きとか、ポジティヴとかを少し超えたところにありました。目の前の友人があまりにも不幸で、救いたくても救えない状況にある。それでも自分にできることはしたい。彼の強い想いはまさにもう「執念」に等しく、そこには紛れもなく「愛情」があったと確信できました。
妖刀「心渡」
忍ちゃんから借りたその刀で、一旦は問題解決になりそうだったけれど、猫さんがちょっと予想と反した行動を取り始めたものだから、見かねた忍ちゃんがじきじきに来てくれてその場を収束してくれました。さすが吸血鬼。怪異の王 キスショット・アセロラオリオン・ ハートアンダーブレード。
ラストの忍野さんの言葉が、この物語をちゃんと締めくくっていて且つ、この物語シリーズ全体の、一つの括り、答えのようなものにも聞こえかなぁ。
「助けて、って言わなきゃ、助けを求めたことにならないわけでもないだろう。好き、って言わなきゃ好きってことにならないわけでもないように。軽はずみに言えない言葉は、誰にだってあるよね。」
屈指の会話劇であるこの作品内に置いて、言葉の重みは極めて大きく、言葉こそがこの作品の骨格であり土台であり柱であり大きな屋根でもあると思っていたのだけれど、それを内側から、それは単に一つの「在り方」であると、正されたような気持ちになりました。言葉の重みは「言えなくても、聞こえなくとも」それは力となりうるのだと、それで伝わる言葉こそが、本当の言葉の力が込められた「想いのある言葉」ではないかと、思うほどに。
2時間たっぷり。エンディング後もすっかり余韻に浸っていたらあっという間に年が明けていました。
そんな2013年。今年はまず、この猫物語のBlu-rayが楽しみであり、残りの物語シリーズも大変楽しみな年ともいえそうです。他にもたくさん見ていけるといいな(^^)
久しぶりの物語シリーズ。今回は2012年大晦日に、化物語開始直前に当たるGWのお話。つまりは羽川翼。バサ姉のお話。バサ姉の家族のお話。
この作品のおかげで今回は年越し気分ゼロで年を越しました。全くもってどっかの、ほんとそれこそGWの連休のある一日の夜、くらいの気持ちで過ごして2012年を通った感じ。あけましておめでとうございました。
時間がちょっと戻ってくれてるおかげで、ファイヤーシスターズは二人共髪型が違ってて、やはり可愛かったなぁ。もちろんバサ姉も。パンツが見えてしまうのは恒例のようで。もう今からキャラクターコメンタリーが楽しみで仕方ありません。ブラック羽川になった後はもうずっと下着姿だったんだけど、そっちはなんかね。確かに魅力的ではあったのだけれどやはりね。スカートを穿いてこその、ってところはあったな。何とも形容しがたいものがあります。
羽川さんが抱えていたストレスは、一匹の猫により全解放されてしまい、その力は本来のその怪異のそれを遥かに凌駕した力へと引き上げられていました。
戦略と戦術。それが羽川さんから得た力。その力によって忍野メメの対策は尽く跳ね返させられ、戦いにならなかった。
阿良々木君はそれでも羽川さんを助けたいと思い、強引に羽川家に不法侵入したのだけれど、そこにはあるはずだろう、羽川翼の部屋がないことに気づいてしまった。
彼女があの家に来てからおよそ15年。その15年もの間彼女はずっとあの家で、自分の部屋をもらえず、居場所をもらえず、そしてその事に対し、二人に対し、何一つ不満も文句も言わずに過ごしていた。血の繋がっていない、自分の事を娘ともなんとも思っていない二人に対し、彼女はずっと耐えて耐えて耐えて耐えて耐え続けてきていた。
そうやって蓄積されていったストレスが、解放されていました。
実際彼女 "が" 障り猫を招き入れて、その力を利用してストレス発散をし続けていたのだけれど、阿良々木君はそのことに気づいていました。あの「にゃ」が、キャラ設定だったということにも。
ツイていないことは、運が無いことは、不幸なことは、今更どうしようたって変えられるものじゃない。でもだからってこれから先も「辛い」思いをしなければならないことにはならない。不幸だったら元気な顔をしちゃいけないわけじゃない。
阿良々木君の言葉は、前向きとか、ポジティヴとかを少し超えたところにありました。目の前の友人があまりにも不幸で、救いたくても救えない状況にある。それでも自分にできることはしたい。彼の強い想いはまさにもう「執念」に等しく、そこには紛れもなく「愛情」があったと確信できました。
妖刀「心渡」
忍ちゃんから借りたその刀で、一旦は問題解決になりそうだったけれど、猫さんがちょっと予想と反した行動を取り始めたものだから、見かねた忍ちゃんがじきじきに来てくれてその場を収束してくれました。さすが吸血鬼。怪異の王 キスショット・アセロラオリオン・ ハートアンダーブレード。
ラストの忍野さんの言葉が、この物語をちゃんと締めくくっていて且つ、この物語シリーズ全体の、一つの括り、答えのようなものにも聞こえかなぁ。
「助けて、って言わなきゃ、助けを求めたことにならないわけでもないだろう。好き、って言わなきゃ好きってことにならないわけでもないように。軽はずみに言えない言葉は、誰にだってあるよね。」
屈指の会話劇であるこの作品内に置いて、言葉の重みは極めて大きく、言葉こそがこの作品の骨格であり土台であり柱であり大きな屋根でもあると思っていたのだけれど、それを内側から、それは単に一つの「在り方」であると、正されたような気持ちになりました。言葉の重みは「言えなくても、聞こえなくとも」それは力となりうるのだと、それで伝わる言葉こそが、本当の言葉の力が込められた「想いのある言葉」ではないかと、思うほどに。
2時間たっぷり。エンディング後もすっかり余韻に浸っていたらあっという間に年が明けていました。
そんな2013年。今年はまず、この猫物語のBlu-rayが楽しみであり、残りの物語シリーズも大変楽しみな年ともいえそうです。他にもたくさん見ていけるといいな(^^)
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