氷菓 #5「歴史ある古典部の真実」
ただ、叫ぶ強さは、持ちあわせていなくてはいけない。
姉からの電話により、自身の推理に幾ばくかの誤り、もしくは不足している事項があると踏んだ折木君。彼女が残した「カンヤ祭という言葉は禁句」という言葉から、ラストへと繋がりました。
前回の折木君の説明で多少、納得がいかなかったのは1つだけ。10月に、英雄視されていただろう、関谷を、学生たちがどうして退学させてしまったのか。
それはつまり、最初から彼は英雄視なんかされていなかったからでした。
面白いのは、前回の推測でも、事の始まりから終わりまで、別段違和感なく話の筋は通っていて、多くの人がそれに納得できるものだったというところ。つまり物語とはそういうことなのだと、思い知らされたような気がしました。
過去を知ることは、どうしたって「過去に起きた事実」しか遡ることはできない。その事実が欠けていたら、そこでの真実にはもちろん辿り着くことはならない。
彼の悲劇は、その文集の名と、表紙にのみ表され、その結果、45年の時を経て、折木君たちに「真実」として伝えることとなった。
折木君がえるちゃんの「当初の疑問」に、前回の推論では答えられていなかったことに気づけていなかったのは、そこまで彼の推測に現実味があったということなのかな。えるちゃんはすべてを思い出した。
伯父はその問いに渋々「答えて」くれた理由も、
その答えを聞いてえるちゃんは「大泣き」してしまったことも、
伯父は決して「あやして」くれたりはしなかった想いも。
そこに「時代ゆえの」背景は、極めて薄い結末でした。誰だって、いつだって、変わらないものは変わらない。嫌なことはしたくないし、行き過ぎる人間、限度を把握できない人間は、どこにだっている。そして、何の理由もなく、不条理な道に突き飛ばされる人も、たくさんいる。。
4話までみて、どうにもいろいろ納得いかない、まではいかないものの、実に完成度の高い、とまでもいかない、とても曖昧な印象を受けていたのだけれど、今回でようやくすっきりしました。これなら、すべてに納得がいく(*^_^*)
次回はまた違うお話が始まるのかな。大きく期待してw 今後も最後まで見よ。
姉からの電話により、自身の推理に幾ばくかの誤り、もしくは不足している事項があると踏んだ折木君。彼女が残した「カンヤ祭という言葉は禁句」という言葉から、ラストへと繋がりました。
前回の折木君の説明で多少、納得がいかなかったのは1つだけ。10月に、英雄視されていただろう、関谷を、学生たちがどうして退学させてしまったのか。
それはつまり、最初から彼は英雄視なんかされていなかったからでした。
面白いのは、前回の推測でも、事の始まりから終わりまで、別段違和感なく話の筋は通っていて、多くの人がそれに納得できるものだったというところ。つまり物語とはそういうことなのだと、思い知らされたような気がしました。
過去を知ることは、どうしたって「過去に起きた事実」しか遡ることはできない。その事実が欠けていたら、そこでの真実にはもちろん辿り着くことはならない。
彼の悲劇は、その文集の名と、表紙にのみ表され、その結果、45年の時を経て、折木君たちに「真実」として伝えることとなった。
折木君がえるちゃんの「当初の疑問」に、前回の推論では答えられていなかったことに気づけていなかったのは、そこまで彼の推測に現実味があったということなのかな。えるちゃんはすべてを思い出した。
伯父はその問いに渋々「答えて」くれた理由も、
その答えを聞いてえるちゃんは「大泣き」してしまったことも、
伯父は決して「あやして」くれたりはしなかった想いも。
そこに「時代ゆえの」背景は、極めて薄い結末でした。誰だって、いつだって、変わらないものは変わらない。嫌なことはしたくないし、行き過ぎる人間、限度を把握できない人間は、どこにだっている。そして、何の理由もなく、不条理な道に突き飛ばされる人も、たくさんいる。。
4話までみて、どうにもいろいろ納得いかない、まではいかないものの、実に完成度の高い、とまでもいかない、とても曖昧な印象を受けていたのだけれど、今回でようやくすっきりしました。これなら、すべてに納得がいく(*^_^*)
次回はまた違うお話が始まるのかな。大きく期待してw 今後も最後まで見よ。
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