ギルティクラウン 第21話

悲しいくらいに"人"だから。


　こちらもクライマックス。再起した桜満集。倒すべきは恙神涯。救うべきは楪いのりであり、還すべきは桜満真名。


　ほぼ戦闘シーンでありつつ、集君にもう迷いは微塵もありませんでした。それに一人であることも、一人でいることも望まなかった。巻き込むのではなく、共に歩むという考えは、彼にとって救いであり、何よりも大きな力となって、彼を後押しすることとなりました。誰もが人を助けたいという願いを持つことこそが、世界を絶望から救い出す、最大のプロセスであると。

　いのりは消え行く意識の中で、涯に感謝し、集君との出会いがかけがえのないものであったことを再認識し、そして愛していたことを心から喜んでいた。彼と出会えた人生を得たことこそが、彼女が生きてきた意味であり、目的であったかのように。彼女の落とした涙は、最後の切り札となるのだろうか。

　集君はダアトをも退け、ようやく二人のところへたどり着いたその時、真名は復活を遂げてしまっていました。その復活が意味するもう一つの理。それはいのりの消失を意味していた･･･


　こちらも次回で最終回。二人の決着。揺らいでいる世界の行く末。選ばれしアダムはどちらとなるのか。世界は絶望を歩き続けるのか、それともすべてを無に還し、希望からの始まりを選択するのか。

　正直あの絶望から、この作品への評価は二度と這い上がらないと思っていたのだけれど、このまとめ方であれば、もしかするとあれもあれで･･･、と、なるかもしれないかな。相当なモチベーションがないとここまで創り上げることには至らなかったと思う。だからこそ、このスタッフの力はもしかすると、信じられる、のかもなぁ。これが始まりであれば、この先も相当楽しみにできるけれど。。すべては最後で、判断しよう。

ギルティクラウン　01【完全生産限定版】 [Blu-ray]
アニプレックス
2012-01-25


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