あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 最終話「あの夏に咲く花」

あの日咲いていた花は。


 最後の最後まで、物語の始まりを引っ張りに引っ張り、どう括るのか、そこまでハードル上げて応えられるのか。正直もうエンディングは2,3個しか選択肢がない状況だっただけに、当初より期待値は下がっている自分がいました。

 けれど5人が神社に集まり、各々の本音を、ほんともう泣きながらまさにぶつけあって。そこからクライマックスまでは渾身の一直線。ラストでじんたん以外のみんなにもめんまが見えて、さよならを伝えて、ぽっぽが言った、

「お別れってよ、どっちか片っぽが言うもんじゃないだろ。」

 という台詞でもう、最大値に達してしまいました(>_<) 個人的にはどこも意図的に「泣かしてやろう」ってへんな演出には見えなかったことが、一番良かったです。捉える側次第なのはわかるけど、「そうは見えなかった」ことが良かった。

 彼女の願いは、彼の母の願い。すべてが繋がりを持って、すべてが1つの物語として完結し、1話1話にドラマを持たせられていたと思います。心が熱くなる、時には恥ずかしいと見える青春めいた場面もあったし、苦しく切なく、そして哀しい場面も。それでも楽しくて笑える、嬉しくなる終わり方だったと思いました。

 アニメオリジナルな作品で、たった11話という短さの中駆け抜けた「あの花」最終話を見るまではBlu-rayは・・・、と、踏み切れないでいましたがw もう充分でした(^-^) ここまでのものが見れればもう、自分は充分でした。


 あの日見た花は、これからもずっとずっと咲き続けてくれる。時がどんなに流れて、景色がどんなに移ろいで行ったとしても、ずっと在り続けてくれる。忘れることは決してない。一度失ってしまったあの笑顔を再び取り戻したのだから、もう二度と、失うことはない。


 もちろん最後まで、最後はちゃんとリアルタイムで見届けることもできて本当に良かったです。想いが、ストレートな想いがしっかりと物語、作品に乗っていたと思います。相当試行錯誤したような気が窺えたかな(^_^;)

 今後はBlu-rayを楽しみにしつつも、またいつか、素晴らしい作品を創ってもらえることを期待したいです。期待して応えてくれる数少ないスタッフだと思いました(^-^) ほんとうにこの3ヶ月、楽しみながら見ることができたこと、そしてめんまの笑顔で終われたことが、何よりも嬉しかったです。



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