屍鬼 最終話
神はいつも、いかなるときも、どんなときも、何も物言わない。
ほぼ屍鬼狩りが終盤を迎えようとしていたとき、森に火が放たれ、それは乾燥と風向きの悪さによって、村全体を覆い尽くしてしまうこととなってしまった。
村を何とかして元に戻したい。先生の決死の試みは、思い半ばで諦めざるを得なくなってしまいました・・・ 何もかもが無駄だった。恵ちゃんの「こんな村に生まれてこなければ。」という、最期の言葉にまで、事態の後悔は遡らなくていけないほどに、もうどこから誤ったのかわからない状況だった・・・
夏野君が辰巳さんと心中し、室井さんは死の淵から蘇り人狼に。そしてラスボスと思われた大川富雄はその室井さんの手によって葬られた。あの大川さんもやはり人だったw てっきりもう屍鬼や人狼をも超えた何かだと思ってたけどw 急所を狙われてしまえばひとたまりもなしだ。
室井さんはすべてを把握した上で、沙子を連れて村を出て行きました。彼にとっての安住の地など、どこにもない。どこにもないから、彼等は探し続けるのかもしれない。"無限の時間"だけが、彼等に残された唯一の武器だから。彼等は永久に探し続けるのだろう・・・
最後の最後で山火事によって村を追われる、という結末は、先生にとっては悔やんでも悔やみきれないものだっただろうな。誰に負けたのか。やっぱそれは彼等に狙われた時点で、もう勝ち目なんてなかったんだ、ってことになってしまった。
助けられた命は少なくはなかったのだから、何もすべてが、という事にはならないにせよ、彼の「村を救う」という願いは、叶わなかった。
生きるため。
二つの種族はいずれもこの目的のためだけに、まさに本能のままに行動していた。二つの種族は決して共存できない、という前提が成り立ってしまっていた以上、互いに滅ぼし合うしか道はない。それがたとえどんな非道なことであっても、すべてを正当化してしまえる。徐々にその非道さを非道と思わなくなってきて、徐々に軽度に錯覚していく。その過程が実に狂気に充ち満ちていて面白いところでした。
誰も「悪い」といわなければ、それは「悪い」ことにはならない。リアリティしかなかったなぁ。
夏からの作品の中で一番毎週楽しめた作品でした。当初は屍鬼の異常な恐怖に怯える人々を描きつつ、最終的には人間のおぞましい、狂気が描かれるという、徐々にねじれていく様子が本当に面白かった。どんなときでさえも、最後の敵は同じ人でした。
金字塔といわれているだけの理由がアニメを通し見て取れて良かったです。ただ当初感じていた違和感は最後まで残っていたのだけは悔やまれるかなw
ほぼ屍鬼狩りが終盤を迎えようとしていたとき、森に火が放たれ、それは乾燥と風向きの悪さによって、村全体を覆い尽くしてしまうこととなってしまった。
村を何とかして元に戻したい。先生の決死の試みは、思い半ばで諦めざるを得なくなってしまいました・・・ 何もかもが無駄だった。恵ちゃんの「こんな村に生まれてこなければ。」という、最期の言葉にまで、事態の後悔は遡らなくていけないほどに、もうどこから誤ったのかわからない状況だった・・・
夏野君が辰巳さんと心中し、室井さんは死の淵から蘇り人狼に。そしてラスボスと思われた大川富雄はその室井さんの手によって葬られた。あの大川さんもやはり人だったw てっきりもう屍鬼や人狼をも超えた何かだと思ってたけどw 急所を狙われてしまえばひとたまりもなしだ。
室井さんはすべてを把握した上で、沙子を連れて村を出て行きました。彼にとっての安住の地など、どこにもない。どこにもないから、彼等は探し続けるのかもしれない。"無限の時間"だけが、彼等に残された唯一の武器だから。彼等は永久に探し続けるのだろう・・・
最後の最後で山火事によって村を追われる、という結末は、先生にとっては悔やんでも悔やみきれないものだっただろうな。誰に負けたのか。やっぱそれは彼等に狙われた時点で、もう勝ち目なんてなかったんだ、ってことになってしまった。
助けられた命は少なくはなかったのだから、何もすべてが、という事にはならないにせよ、彼の「村を救う」という願いは、叶わなかった。
生きるため。
二つの種族はいずれもこの目的のためだけに、まさに本能のままに行動していた。二つの種族は決して共存できない、という前提が成り立ってしまっていた以上、互いに滅ぼし合うしか道はない。それがたとえどんな非道なことであっても、すべてを正当化してしまえる。徐々にその非道さを非道と思わなくなってきて、徐々に軽度に錯覚していく。その過程が実に狂気に充ち満ちていて面白いところでした。
誰も「悪い」といわなければ、それは「悪い」ことにはならない。リアリティしかなかったなぁ。
夏からの作品の中で一番毎週楽しめた作品でした。当初は屍鬼の異常な恐怖に怯える人々を描きつつ、最終的には人間のおぞましい、狂気が描かれるという、徐々にねじれていく様子が本当に面白かった。どんなときでさえも、最後の敵は同じ人でした。
金字塔といわれているだけの理由がアニメを通し見て取れて良かったです。ただ当初感じていた違和感は最後まで残っていたのだけは悔やまれるかなw
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