あにゃまる探偵 キルミンずぅ 最終話

分かり合おうと気持ちを通わすことで、人と動物は対話できる。



 とうとう一年続いたキルミンもおしまい。長いようで短い作品になりました。
 悠木さんがご主役、という時点でどうなろうとも最後まで見ようと決めて見始めましたが、お話は思っていた以上に面白く、何よりポチ姉の可愛さに持って行かれました(^.^)

 動物との対話。そのために開発されたキルミンシステム。じゃあなぜその動物と対話する必要性があったのか。なぜ人間だけが特別とされるのか。そう思っているのは人間だけであって、地球は誰のものでもなく、生きとし行けるすべてのものであるという事実。込められていたテーマは壮大でかつ普遍であり、行き着くゴールのないものでした。つまり求めることに意義があるテーマ。

 でもそのテーマは主題、というほど色濃くなく、全面に描かれていたのは、友情や愛情。探求心や好奇心などなど、子供が持ち合わせている、持ち合わせていなくてはいけない様々な発見が主だったと思います。

 不思議だと思ったことについて、どうしてそうなったのかを探る。あちこちで起きている事件を調査する。そのためにキルミンというアイテムが用いられ、リコちゃんたちは日々冒険をしていました。たとえずっと、ほぼ町内にいたからといって、冒険は容易にできるもの。大切なことは、「知りたい」と、思う気持ちなんだろうな。


 物語は「ヤマダって誰だっけ?」から、流れは一転。おじいさまが復活して、ハルカさんとミサさんは姉妹だったことが発覚し?! カノンちゃんのおじいさまの意思通り、無事革命は人との共生によって成すべきという結果となりました。


「わたし、探すの得意なんです。」

 ナギサ姉とパルスさんのお別れのシーンはちょっとだけ切なかったなぁ。ナギサ姉本当にパルスさんのこと大好きだったんだな(>_<)
 カノンちゃんとのお別れのシーンもじ~んときてしまいました。カノンちゃん役が丹下さんでほんと良かったです。ラストが白いドレスってのがまた良かった!
 終わり直前のドクトルはなんだろw いつでも元に戻れたのか。しかし戻ったら確か全裸・・・ けれどリコちゃんたちのあの反応はそこじゃなかったw


 キルミンがなくとも探偵団ができるようになったリコちゃんたち。これはこれで、まだまだ物語は作れそうに思えてしまいました。本質をもう少し深いところへシフトすることで、子供たちにとってもより深く、動物たちとの共生について考えてもらえるような、そんな作品ができそうに思います。
 わかろうとするその気持ちこそが、結果的に子供たちにも良い影響を与えてくれるんじゃないかな。


 一年通してこの作品を最後までみることができてとても良かったです。ストーリーがシンプルだったからこそ、毎回がとても遊べていて、見ている側にもその楽しさが伝わってきていました。
 またいつか、どんな形でもいいから彼女たちの活躍を見てみたいです。



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