屍鬼 第7話

起き上がり。


　一連の死の真相。それは尾崎先生の予想とは全く持って異なり、夏野君の予想の方がが、まだ近いものとなっていました。
　桐敷家が起き上がりを誘発し囲い、繁殖させていた。

　吸血によりその被害者は一旦死ぬ。そのうち数名が蘇生するも、そのまま生きながらえるためには、人の血を吸う。つまり吸血をしなければならない。このサイクルによって、一連の死は紡がれていました。

　思っていたより尾崎先生の、切り替えが早くて以外でした。なんというか、頭で考えがまとまるまとまらない、納得いくいかない以前に、彼はまず行動をして、その後で整理しよう、という風に見えました。あと「起き上がり」を仮説とした場合は、ほぼすべての現象に説明付いてしまう、という理由も、かなり大きかったのだろうな。

　室井さんはそうは自分で考えていなかった分、唐突な彼の考え方に当てられていました。最終的には従い行動してくれそうだけれど、自然な反応には違いなかっただろうな。小説書いてる書いてないなんて関係ない。

　ただ、彼等はまだ、その背後に桐敷家がいることは知らないし、死んだあと蘇っていることも知らない。

　尾崎先生はきっと奴らは夜に現れると踏み、新たに来た患者を囮とすることで、確証を得ようと試みました。


　そして夏野君たちは夏野君たちで、起き上がりという仮説の確証を得るため、墓を暴くことを思いつき行動へ。

　彼等はまだ死の連鎖の原因が吸血であることは知らないものの、死んだはずの人間が蘇っていること、その黒幕にもしかすると桐敷家が関与しているのではないか、という疑いを持ち合わせていました。

　この二つのグループが一つになるのか。それとも互いに真実へと近づくのか。それともどちらか片方は潰えてしまうのか･･･。


　桐敷家の方は肌の血色もよければ、昼でも動けるというスペシャルなタイプだったんだなぁ。それじゃあさすがにわからない･･･。ただこれで恵ちゃん＠戸松さんも完全に再参戦が確定だな(^.^) 仲間、になってどうしたいのか、何がしたいのかが、次なる疑問に見えました。同じようなスペシャルなタイプが現れるのを待っているんだろうか･･･

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