君に届け 第21話
言いたいことを言えた。でも返ってきた答えは、
やはり兄としての答えでした。
思っていた以上に、ちづちゃんの初恋物語は丁寧に、ゆっくりと描かれていて、もう今回で4話目になっていました。ここまででちづちゃんがどう過ごしてきたのかまで、きっちりとわかり、吉田千鶴という人柄が見えたと思います。
好きな人がいるんだ、と、爽子ちゃんたちに嬉しそうに話してたちづちゃん。でもその恋は唐突に、一方的に終わりを告げられてしまった。そのショックは本人ももちろん、どうしていいかわからなくなるほど余りに衝撃的な終わり方。
その恋物語をより深く、若干かき回す形になってしまった要因は、ちづちゃんのことをずっと好きな龍君。彼がいたからちづちゃんは一層傷つき、彼がいたから、彼女は救われていました。
彼女がこれまで生きてきたわずかな時の中で訪れた中での、かつてない真っ暗闇。そこには実はずーっと、一人灯りを持って待ってくれている人がいた。それが龍君。
彼はいつか言おう、と、思ってはいたし、彼女が兄のことを好きなこと、その恋が叶わない恋だとも知っていました。
でも全部言わなかった。
それが彼が考えた「彼女のため」という結果であり、決して意地悪や、言い出せなかったわけじゃありませんでした。「彼女が自分で気づかなくていけない。乗り越えてほしい。」と思ったからかな。だからこそ、陰ながらには手助けをしてくれてた(ほとんど伝わってはいなかったけど(^_^;)
彼は彼女が好きだから、彼女に気づいて欲しかったんだと思いました。
初雪の中、もう一度流した涙。今度は爽子ちゃんたちではなく、龍君が側にいてくれました。
爽子ちゃんのストーリーだと、だいたいが気恥ずかしい、甘酸っぱさでいっぱいで、見ている側もかなりファンタジーに見えてきてたんだけど、ちづちゃんのお話は、スタンダードながらその丁寧さが、"現実感"へ作用していたように思いました。ラストのちづちゃんと龍君との場面、構図とか吟味されたものだったのかなあ。とても良かったです。
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やはり兄としての答えでした。
思っていた以上に、ちづちゃんの初恋物語は丁寧に、ゆっくりと描かれていて、もう今回で4話目になっていました。ここまででちづちゃんがどう過ごしてきたのかまで、きっちりとわかり、吉田千鶴という人柄が見えたと思います。
好きな人がいるんだ、と、爽子ちゃんたちに嬉しそうに話してたちづちゃん。でもその恋は唐突に、一方的に終わりを告げられてしまった。そのショックは本人ももちろん、どうしていいかわからなくなるほど余りに衝撃的な終わり方。
その恋物語をより深く、若干かき回す形になってしまった要因は、ちづちゃんのことをずっと好きな龍君。彼がいたからちづちゃんは一層傷つき、彼がいたから、彼女は救われていました。
彼女がこれまで生きてきたわずかな時の中で訪れた中での、かつてない真っ暗闇。そこには実はずーっと、一人灯りを持って待ってくれている人がいた。それが龍君。
彼はいつか言おう、と、思ってはいたし、彼女が兄のことを好きなこと、その恋が叶わない恋だとも知っていました。
でも全部言わなかった。
それが彼が考えた「彼女のため」という結果であり、決して意地悪や、言い出せなかったわけじゃありませんでした。「彼女が自分で気づかなくていけない。乗り越えてほしい。」と思ったからかな。だからこそ、陰ながらには手助けをしてくれてた(ほとんど伝わってはいなかったけど(^_^;)
彼は彼女が好きだから、彼女に気づいて欲しかったんだと思いました。
初雪の中、もう一度流した涙。今度は爽子ちゃんたちではなく、龍君が側にいてくれました。
爽子ちゃんのストーリーだと、だいたいが気恥ずかしい、甘酸っぱさでいっぱいで、見ている側もかなりファンタジーに見えてきてたんだけど、ちづちゃんのお話は、スタンダードながらその丁寧さが、"現実感"へ作用していたように思いました。ラストのちづちゃんと龍君との場面、構図とか吟味されたものだったのかなあ。とても良かったです。
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