School Days 最終話 「スクールデイズ」

　予想を遙かに上回りました。

　誠さんはもう運命から逃げられなかったからね。彼はもういい。ただ最後の最後に全部持って行ったのが言葉さん。ＴＶアニメを見てきて、ここまで衝撃的な終わり方は過去記憶にありませんでした。

　それに意外だったのは、一瞬でしたが見えた世界の深層心理世界。まさかここまで描いてくれるなんて、という喜びがあった。でも最後に全部持って行ったのは言葉さんです。


　とにかく泥沼の底が見えませんでした。人はどこまででも沈んでいける、墜ちていけるんだということ、怖いくらいに感じました。

　怒って誠君の家を飛び出すまでの、世界さんがとにかく怖かったなぁ。悪いのは全部誠。それは揺るぎないんだけど、しかもそれを電話で、ってのもまた恐ろしかったです。


　最終的に言葉を選んだ誠君。もちろん世界は納得なんかできるはずもなく、その怒りをどうすればいいのか、これから子供とどうすればいいのか、何一つわからず見失ってしまいました。
　そこにきた誠君からのメール。

　『言葉が病院紹介してくれる』

　ここで彼女を押さえてすべてが決壊しました。もう自分自身を制御できていなかった。
　誠君の家に行った彼女は、彼に最後のメールをして出刃包丁で彼を滅多刺し。あのメールも一体最後の行に何が書いてあるのか怖くて怖くてしょうがありませんでした。

　そして世界は彼を殺害後部屋を出て、恐らくその直後、入れ違いになった言葉さんがご到着。夕飯作ろうと思って行ってみたら、彼は部屋で惨殺されていました。せっかく、ようやく彼との望んだ未来が歩めそうだと立ち直ったばかりだというのに、彼女は、、

　彼女はそこでは終わりませんでした。正確に言うと「彼女と彼との時間」は、彼の死体を目の前にしても、止まらなかった。


　言葉は彼の携帯から世界へメールで学校の屋上へと呼び出し。言葉は彼の頭部をバッグに入れて持ってきており、世界に見せた後、彼女は世界を惨殺。世界も包丁を出そうとしていたところ、言葉はやはりプロ(^_^;) 彼女の手を左腕で押さえ込み、言葉はナタで彼女を一撃でした。しかしさらにそこでもまだ終わらず。。
　最後のアングルは異常でした。

　世界は彼女の腹を割き、

　「中に誰もいませんよ」

　本気で震えました。素晴らしいです。ここまで見せてくれるとは本当に思ってもいなく、ゲームならまだしも、って感じですが、ＴＶアニメでここまで衝撃的なシーンも見たことがなかった。当分この伝説は超えられないと思う。世界の裂かれた腹から見えた、世界を見下ろす言葉の姿。あり得ないアングルでした。。

　ラストは彼女のクルーザーで彼（の頭部だけ）と二人クルージングとなり終幕。本当に恐ろしい最終話でした。


　間違いなくこれまで見てきた今期の最終話では最大でした。こんなのＴＶでやっちゃいけないというレベルを超えていた。各局の選択は間違っていませんでした。やり過ぎと後で非難されてもこれは文句はいえない。


　最後のＥＤはゲームＯＰ。懐かしかったけど、懐かしむ時間にはなれずｗ ただただ恐怖でした。アイキャッチで誰もいなかったのも怖かったし、世界の怒りも怖かったし、言葉のいくつもの「言葉（ことば）」も何もかもが全部怖かったです。

　一番ひどかったのはもちろん誠君。
　一番の犠牲者は世界さん。
　一番、いろいろな意味で強かったのは言葉さんだったかな。。


　締めくくりとしてはこれ以上ありません。限界を超えてくれたと思うものを見せてもらいました。ファンとしては喜ぶべきこと、なのか、、複雑で何やらいつも以上にまとまらないけどｗ 見られて良かったです。



　アニメを見ている側からの現実社会への目。現実社会から、アニメを見てる側への目。この溝は深いです。「それはそれ、これはこれ」と割り切れるのは前者だけ。

　そもそも存在自体がなければ減るのか。そうではないと思います。きっかけにすらなってない、、と断言はできないけど、それを言ってしまったらなんだってきっかけになっているんだということ、限ったことではないんだということだけでも、理解してほしいと思います。
　この点は今回の一連の騒動があっただけに正面から見なきゃだめかな。。まだ全然衝撃から抜け出せないんでｗ 後日追記としとこ。。



　見ることができて良かったです。スタッフ・キャストの力、見させてもらいました。ありがとうと伝えたいです。

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School Days 第2巻(初回限定版)

Comments

[七誌]

それを溝と言っていいものか、私は判断が出来ません。何れにしても、後者の意見を「そんな事はないだろう」とはねつけているだけの現状は、とても誉められたものではないでしょう。

[LUNE]

はじめまして、こんにちわ。

　どちらもわかろうとしない中批判しているのは、あからさまなな時もあるし、どちらも「そこまで別に･･･」という考えがあったりするのではないかと思っています。
　せめて良し悪しはわかりたいし、ずれた考えはもちたくないと思い、ますが。。
　この作品に限れば、どー言われても、という結末でした(^_^;)