精霊の守り人 第十六話 「ただひたすらに」

　シュガさんの大いなる哀しみと、揺るがない確信。


　サグム皇子の死がわかり、チャグム皇子の生存がほぼ確定となった。その双方をほぼ同時に知ったシュガさん。取り返しの付かない後悔に涙するも、すべてはチャグム皇子を見つけ出すことで弔いになると考えたのか。伏せることなく、チャグム皇子捜索の指揮を取ることとなりました。

　聖導師さんも、シュガさんがこっそり碑文を読んでいたことを知ってはいたけど咎めることなく、自ら非を認め、改めてシュガさんを信じて託していた。彼にとってもサグム皇子の死は大きく、まだ完全に信じられるお話ではなかったシュガさんの推測も、もとよりあった彼への信頼があったからこそ、納得されていたようでした。
　頑なになる必要性がどこになるのか。そこまで生存を確信するのであれば、さらにサグム皇子亡き後、懸かる期待と願望はより大きくなったんだろうな。もうチャグムしかいないと。


　いよいよ物語は敵側も動き出した今回、再び狩人さんたちもシュガさんにご同行でした♪ 即暗記する方目が怖かったけどｗ ありゃ驚く。あの方も狩人の一員みたいでした。荒事よりは諜報が本懐とも言っていたからなあ。どうにも先に荒事（それも相当レベルの高い）見てしまっただけに、にわかに信じられませんでしたが(^_^;) 頭領にも見事に扮していて、結構役者さんそろっていそう。第２の人生も選択しいろいろっぽいｗ

　なんとなくまだシュガさんと狩人さんたちの距離ってちょっとあるみたいだけど、どちらも目的は同じだからきっと協力してくれる。彼らの実力があってこそ、あの自信。かっこいいなぁ。


　まだ宮が動き出したことを知らないバルサとチャグム君は旅支度をしていました。お墓でお金を調達して、久々に町へ。相変わらず町がきちんと「動いて」いるのがすごいです。
　チャグム君はどんどん表情豊かになっていっててひたすらかわいくなってきました。「百舌の速贄のようなものか」と言って、バルサに「うまい言葉知ってるんだな」と言われて嬉しそうな顔のチャグム。「もうおんぶしてやらないよ」と言われてちょっと拗ねるチャグム。お菓子を買ってきな、とお小遣いを渡されて喜ぶチャグム。
　当初は全く見られなかっただけに新鮮で、それもまた成長と見えました。バルサ母さんも嬉しそうだったなぁ。

　けれどつい、安心しきってチャグムを一人にしてしまったバルサ。そこにシュガさんも近くにいらっしゃっていたんだろうか･･･。


　もう１６話。。まだまだ見ていたいだけどなぁ。これもどうせなら変則４クールとかになってでてもいいからもっとみたいです。やっぱあの映像美は類を見ません。


　次回、狩人さんたちの仕事はやはり早く、トーヤ君が危機に！？ 水車小屋も燃えてしまっていたけど、、次は相当動きそうでした。

精霊の守り人 2〈初回限定版〉