Kanon 第8話 「追憶の幻想曲 ～fantasie～」

緩やかな加速。明かされた記憶。


前回姿だけのご登場だった女の子、美汐ちゃんは
真琴ちゃんのことをご存じな様子で、
その物言いようは少し、舞ちゃんと似ていた。
最初そのすべての言葉が曖昧でありつつも
どこか「過去」であり「諦め」のような瞳をしていた。

前回くらいから？あゆちゃんのアバンがなくなってしまい
物語は完全に真琴ちゃん移りました。
彼女があの猫と出会ってから、
彼女自身の記憶、彼女を知る人の動き、そして祐一君の記憶が
少しずつ同時に進み出してきていた。

真琴ちゃんと祐一君のことを少なからず何か知っていた美汐ちゃん。
その美汐ちゃんを知っている、
もしくは彼女から何かを感じ取っていた舞ちゃん。
二人は面識あるんだろか(^_^;) そもそもじゃあ美汐ちゃんって？


真琴ちゃんの元気さは最初から全開でした。
でも今回は輪をかけて全力全開。元気で満ちていました。
失われていた記憶が少しずつ唐突に思い出されてきていて
きっとそれだって不安だっただろうに。

けれどさらに不安なことに
なぜか突然、足がうまく動かない。手がうまく動かない、と。。

先に記憶を口にしたのは祐一君だった。
真琴という名前は、10年前彼が助けた子狐に付けた名前。
前回、そういえばちらっと映っていましたきつねさんが。。

　自分が先に出会ったのはもちろん、頼子ちゃんの方。
　でも時間軸ではこちらの方が圧倒的に先。
　もちろんそれ以外にもあったのかもしれないけれど、
　恋愛シュミレーションではやはり大きいところはここ、だろうな。

恩返し。
ただ、逢いたかっただけだから、どうして逢えているのかはわからない。
逢いたいと思った次の瞬間から彼女の記憶は消えてしまっていた。

じゃあ何の意味があったというのか？
すべてはすべてを思い出す、最期の一瞬の時のためとでもいうのだろうか。


ここから始まるということは、やはりある程度覚悟がいるんだなぁ。
果たして全員耐えられるだろうか(^_^;)


彼女に限っては、今回ですべてが揃ったと思っていいみたい。
記憶と命を賭けて、何もかも擲ってまでそうしなければいられなかった。
彼女は自身でどこまで気づいて過ごしてきていたのか。
彼女の言葉、たどたどしくても彼女の口から気持ちを伝えてもらいたいな。


今回も楽しいところはいっぱいでした。
祐一君のネームセンスはなかなか捨てがたく、
名雪ちゃんのぴろのかわいがり方は
手つきがもうそれはそれは恐ろいほどに滑らかｗ

今回からご登場の美汐ちゃんは真綾さんでした。
まさかこちらで出会えるとは思ってもいなかったので嬉しいです。
今期はこの作品だけ？だから尚更本当に嬉しいです。相変わらずなお力で。

次回とかでもう真琴ちゃんとはお別れとかなっちゃうのかなぁ。


彼女が彼から受けたであろう優しさと裏切り。
彼が思い出した記憶が真実であれば、それが伝えられれば最期に、
彼女は救われると思いたい。
何かを求めているとすれば、きっと微笑んでくれると思うから。